21世紀型教育のススメ

東京都文京区の学習塾ESCA、大学や専門家と連携したマグネットスクール、教材作成などを手がける会社(エスカルチャー株式会社)の代表取締役のブログです。

【高校生教育】将来の夢を異世代の交流や社会体験の中で見つける(告知あり)

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前回の記事では、「知らないものは夢にはなり得ない」という前提のもとで、スマートフォンが子供たちに与える影響や、リアル体験の重要性を記事にしてみました。

(前記事「スマホやゲームが子供たちの夢を奪う?」http://athrilleducation.hatenablog.com/entry/2016/05/10/221419

PVがもの凄く伸びていたので、その後の考察を少し付け加えてみようと思います。そして、恐縮ですが最後に高校生向けイベントの告知があります。(特に広告のために記事を書いていたわけではないのですが、タイミング的に重なってしまいました。あしからず。)

 

学年による社会との関わり方の変化

さて、本日は引用できるデータを用いて分析してみましょう。前の記事でも述べた通り、知らないものは夢にはなり得ません。そこで、小学生、中学生、高校生それぞれの、社会経験の指標として「異世代との交流」と「ボランティア活動への参加」という二つの指標を見てみます。

 

【異世代との交流が「ある」】

小学生:72.1%

中学生:51.6%

高校生:46.5%

「子どもの育ちをめぐる現状等に関するデータ集」(文部科学省)(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/03/09/1236114_3.pdf)をもとに著者作成

 

【ボランティア活動等への参加が「ある」】

小学生:41.1%

中学生:30.6%

高校生:15.9%

「子どもの育ちをめぐる現状等に関するデータ集」(文部科学省)(http://www.mext.go.jp/b_menu/shingi/chousa/shotou/053/shiryo/__icsFiles/afieldfile/2009/03/09/1236114_3.pdf)をもとに著者作成

 

もちろん、上記の2つだけがリアルな社会経験の指標というわけではありません。しかし、学年が上がるにつれて、世代間交流や、地域間交流が少なくなっている目安にはなるかと思います。夢に近づいていく年代の高校生の方が、バーチャルの世界に入り浸り、リアルな社会体験の機会を失っているとしたら、もったいないですね。

 

学年が上がるにつれて社会経験の機会が喪失している理由

社会経験の機会を妨げている原因は何でしょうか。おそらく大多数の学生は「時間がないから」と答えるでしょう。学年が上がるにしたがって、受験勉強も過酷さを増していきます。しかし、これは今も昔も同じことです。では、今と昔で異なる、時間を奪うものとはなんでしょうか。

この時間を奪っているものこそ、前の記事でも述べたスマートフォンなのではないでしょうか。文部科学省開催の「中高生を中心とした子供の生活習慣づくりに関する検討委員会」において以下のような整理がなされています。

 

以下「http://www.mext.go.jp/component/a_menu/education/detail/__icsFiles/afieldfile/2014/03/31/1346112.pdf」より引用

ー中高生になるとスマートフォンを含む携帯電話の所有割合が急増し、インターネッ トとの接触時間についても急増するというデータがある。インターネットの長時間 の利用は子供の生活習慣や学習に悪い影響を与えているという指摘がある。ー

ー生活習慣と学力等との関係については、規則正しい生活習慣が身に付いている子供 の方が、学力調査の平均正答率が高いという相関関係があり、インターネットの利 用時間と学力調査の平均正答率との相関関係では、全く利用しない子供より1時間 未満利用する子供の方が、平均正答率が高く、1時間以上の利用については、接触 時間が長くなるにつれて平均正答率が低下する傾向にある。ー

 

インターネットの時間がそのものが「時間を奪う」ことになっていることも確かですが、インターネットへの接触時間が長くなることで、勉強の効率が低下し、結果的に長時間の勉強を要している可能性もあります。

 

スマートフォンが悪というわけではない

もちろん、スマートフォン自体が悪というわけではありません。スマートフォンは確かに便利ですし、使いこなせば武器になります。しかし、その有用性を理解せず、ただ単に買い与えるだけになってしまってはもったいないと思います。

スマートフォンを使った調査方法やマーケティング方法などを、リアルのケースを通して学べる場があれば良いですね。

 

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さて!ここからが告知です。

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