PISA型教育の実践
久しぶりのブログ更新です。
ここ最近は、教育系NPOの説明会やら、学生との打ち合わせに精を出しておりました。
さて、本日のテーマはPISA型教育です。
教育業界では結構有名なのですが、恥ずかしながら、私は最近知りました。
きっかけは、教育成果の評価手法について話をしていたときです。
戦後の「暗記型」「お受験型」の学習から、21世紀は「多様な価値観、考える力」が求められているとよく言われています。
ただ、これら21世紀型の教育は、その効果を定量的に評価することが難しい・・・というわけです。
そこでその評価として有効なのが、表題となっている「PISA」です。
PISA(生徒の学習到達度調査:Programme for International Assessment)とは、
OECDによる国際的な生徒の学習調達度調査のことです。
こちらのサイトに詳しく書かれていましたので、リンクを貼らせていただきました。
http://www.intweb.co.jp/teian/PISAtoha.htm
また、こちらは文科省のHPです。
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/gakuryoku/siryo/05122201.htm
そして、このPISAテストにおいては、(私的な意見ですが)どうも日本は順位を落としているように見えてしまいます。
【参考:学力の国際比較(文部科学省)】
http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/3940.html
さて、ここまでPISAについてだらだらと書かせていただきましたが、
環境教育や、幼児教育、ビジネス教育、学際教育・・・などなど、
私がこれから行おうとしている教育の課題は、いかに教育効果を「見える化」するか、
ということでした。
まだどのようにこれらの能力を育てていくか、ということについては模索中ではありますが、
とりあえずは、評価指標が見つかったということでブログに残しておこうかと思います。
演繹的教育と帰納的教育
昨日、学習塾で働いている友人と意見交換をしたのでまとめておこうかと思います。
すべての内容を書くとまとまりがないので、本日のテーマは
「演繹的教育と帰納的教育」
ここでは分かりやすく以下のように定義します。
<演繹的教育>
受験スキルや成績などを重視した、理論先行型の教育
<帰納的教育>
感性、経験などを重視した、経験先行型の教育
よく「勉強しかできない」とか「受験スキルしかない」といったことを耳にします。
これが受験や成績をゴールにしている教育の結果ということは、想像に難くないと思います。
理論を先に教えても、経験が伴っていなければ、実際に使うことや、応用することは困難です。
学術が実務に使えなかった・・・と思われる社会人の方も多いのではないでしょうか。
また、後の体験を通じて「あの理論はこういうことだったのか・・・」と納得し、「なぜ昔は分からなかったのか」と疑問に思うことも多いはずです。
これが先に述べた「演繹的教育」の効果です。
逆に、スキルとして問題解決の方法を教えるのではなく、さまざまなことを体験させ、感じ取り、後に理論付けで納得させる。
様々な体験が体にしみ込んでおり、理論も自身の腹に落ちているので、応用が容易です。
そのため、問題解決のスキルを教えられるのではなく、自分自身で見つけ出すことが出来るのです。
これが「帰納的教育」です。
さて、ここまで読むと「では帰納的教育が良いに決まっているではないか」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。
それぞれにメリット、デメリットがあるのです。
帰納的教育のメリット、演繹的教育のデメリットは上に述べた通りですが、演繹的教育のメリットは、その効率の良さ、スピードにあります。
被教育者が既にロジックを十分に理解できるのであれば、帰納的教育以上にその威力を発揮できるのです。
ここまで述べればピンと来る方もいらっしゃるのではないでしょうか。
つまり、教育時期、被教育者の能力によって、この2つの教育方法を使い分けることが重要なのです。
幼少期の帰納的教育から、成人期の演繹的教育へ。
2つの教育のバランスが重要であるということです。
説得力のある言葉
本日は当たり前のことを実感、再認識したので残しておこうかと。
先日社会人と学生の交流イベントを行いました。
ここで当たり前のことを実感しました。それは
①知識のある人の言う言葉には説得力がある
②経験のある人の言う言葉には説得力がある
③ブランド(実績)を持っている人の言う言葉には説得力がある
ということ。
説得力がある人にはファンが出来る。
これは教育において大変重要なことです。
いくら正しいことをロジカルに説明しようとも、その人に説得力が無いと効果は半減だと思います。
なぜなら、ロジカルに説明しても、教育の対象となる人はそのロジックを理解できる人ばかりではないからです。
その点、上記3点は分かりやすいのです。
いかに上記3点をクリアできるか。
または、いかに上記3点を満たす分野で教育を行えるか。
これが教育においては重要なことかもしれません。
環境教育が必要とされる背景②
さて、本日は「環境教育が必要な背景②」を書いていきます。
本日のテーマは「公共性」
一般的に環境ビジネスは公共性が高いため、独立採算制をとることが難しいとされています。
(もちろんすべてに当てはまるわけではないですが・・・)
環境ビジネスを税金でまわす、不必要なNPOが乱立する・・・しかし誰かがやらなければならない・・・。など公共性が高いがために存在する課題は多いのです。
これではサスティナビリティなど言ってる場合ではないと私は思うのです。
さて、ここでなぜ教育が必要なのか
一つには、環境ビジネスについてお金を払うという習慣(文化)を確立したいという思いがあります
消費者が環境ビジネスに価値を見出し、対価を払うことで、環境ビジネス市場を活性化してこそ、サスティナブルを標榜する企業が育成できるのではないでしょうか。
もう一つは、独立採算の取れるビジネスを創出できる人材を育成したいということです。
冒頭の記述とは矛盾してしまうかもしれませんが、いままでの「節約・ボランティア・地味・・・」といったイメージを覆すビジネスも登場しているのです。
しかし、上記で述べたようなことは、環境教育のみでは実現できないとも考えています。
人が何に価値を見出し、創造性を発揮できるかは、幼少期からの経験の多さが重要だと思っています。
環境教育を含め、学校や塾では学べない、専門的ではない「総合教育」が重要なのかもしれません。
環境教育が必要とされる背景①
まだ読者も少ないでしょうから、一般的なところから書いていこうかと思います。
今日から数回にわたってのテーマは・・・
環境教育が必要とされる背景について
さらに本日は
環境市場の拡大
というところに焦点を当てていきたいと思います。
さて、これについては言うまでもないかもしれませんが、メディアでも取り上げられている通り、環境市場は拡大しています。しかも世界規模で。
例えば最近話題になっている「水ビジネス」
さまざまな試算が行われていますが、とあるソースによると2007年の37兆円から、2025年には87兆円になると言われています。
また、検索して頂けると分かりますが、環境系の求人は非常に多く、それ専門のサイトまで存在します。
その他にも、環境業界の海外市場調査のレポートは数多く存在しています。
(一度検索してみてください)
これほどまでに拡大・国際化している環境市場・・・
ここに参入し、しかも勝ち残って行くために必要なのは教育なのではないでしょうか。
本日の話は本当にざっくりしてしまいましたが、このあと詳しい部分を述べていこうと思います。
SUS+講演会
いきなりですが、直近の講演会の様子は載せておくべきかなと思ったので。
5月18日に東京大学で「水を通した環境教育」というテーマで講演をさせて頂きました。
SUS+という団体の方が主催する講演会でしたが、幅広い年齢層の方々からフィードバックを頂き、私にとっても大変有意義な講演会でした。
講演者は私を含め3名で、それぞれが「産・官・学」に属する人達でした。
(私は民間企業人ですので、「産」の立場として講演)
私の講演内容は後のコンテンツに載せるとして・・・
総評すると
■環境に課題意識を持っている人は多い
■環境教育に興味を持っている人も多い
■教育における産・学・官の連携不足
■環境教育コンテンツのあいまいさ
(そもそも「環境」とは?教育の目的は?分野が広すぎる、他分野にまたがる横断性の不足など)
他にも挙げたいところですが、まとめるとこんな感じです。
しかしこのような課題を「なんとかしなければ・・・」と思ってい人も多いですし、
講演会後のアンケートでは「環境教育に興味がある」「子供には環境教育を受けさせたい」といった声も多く頂きました。
(そもそも環境に興味を持っている人が講演を聞きに来ているので当たり前の結果かもしれませんが・・・)
私自身が、このような課題にどのようにアプローチしていくかは、今後ブログに記載して行く予定です。
はじめに
ここ最近、ちらほらと人前で話す機会を頂いてたので、まとめと情報発信的な意味を含めブログを始めてみました。
これまでの考え方や講演内容などを小出しにできれば・・・と思っています。
また、このブログを読んで興味を持って頂いた方と新しい出会いがあり、今後の活動につながっていけば幸甚です。